教育勅語【1万年以上続く歴史の理由がここにある】

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先日、教育勅語の原本を閲覧する機会を得ました。皆さん、教育勅語と聞くと、どのようなイメージを持たれるでしょうか。私が中学生の頃の社会の授業で習った記憶では、太平洋戦争の責任はすべて日本にあり、日本の軍国主義が諸悪の根源だったという内容だったと記憶しています。教育勅語は軍国主義的教育の基本的思想として使われたとも言われていました。

しかし、当時の授業の中で教育勅語というキーワードは耳にしたものの、肝心の記述内容についての説明を受けた記憶がありません。

教育勅語の謄本と思わしき資料

今でもこうした偽りの教育が繰り広げられているのかどうかは分かりませんが、大人になった今、近現代史を勉強し直してみて分かることは、公教育(特に歴史)が恣意的に捻じ曲げられているという事実です。敗戦国である日本はGHQの統治に始まり、日本人をDNAレベルで骨抜きにされつつあります。もしかすると今は、その総仕上げの段階なのかもしれません。

もちろん、戦前の日本の全てを賛美しているわけではありません。そもそも、大陸から伝わったとされる稲作の開始や、明治維新の前後でも大変な変化がありました。それでも、戦前までの教育には、日本の良き文化や習慣が受け継がれていました。

それを現すものが、教育勅語であったと思います。教育勅語の口語訳はネット検索で見つける事ができます。初めて口語訳を読んだときは「あれ?中学校の社会科の先生が言っていたことと違うぞ??」という事に気付き、それから近現代史に興味を持って調べていくうちに、事の事実を知るに至りました。

図解とセットになっていたことを初めて知りました。

それでは、教育勅語に書かれた内容を見てみましょう。教育勅語には明治23年(1890年)10月31日に発布されました。発布後、当時の文科省により謄本がつくられ、全国の学校に配布されました。その後、1946年(昭和21)10月には奉読と神格的取扱いが禁止され、1948年6月19日には衆参両院で、憲法、教育基本法などの法の精神に反するとして、それぞれ排除、失効確認決議が行われ、謄本は回収、処分されました。

私が閲覧したものは、現代では回収処分された貴重な謄本の1つの様です。

さて、教育勅語には「12の徳目」があります。これを縦横斜め、どう読んでも、基本的人権を無視した軍国主義を助長する内容には思えません。むしろ、古の時代から続く日本の国柄を現すもので、世界の皆がこの徳目を当たり前のこととして心得ているならば、戦争など起きないことでしょう。私にとっては当たりまえすぎる、世界に通用する道徳の教科書だと思います。

教育勅語の12の徳目

孝行親に孝養をつくしましょう
友愛兄弟・姉妹は仲良くしましょう
夫婦ノ和夫婦はいつも仲むつまじくしましょう
朋友ノ信友だちはお互いに信じあって付き合いましょう
謙遜自分の言動をつつしみましょう
博愛広く全ての人に愛の手をさしのべましょう
修学習業勉学に励み職業を身につけましょう
智能啓発知識を養い才能を伸ばしましょう
徳器成就人格の向上につとめましょう
公益世務広く世の人々や社会のためになる仕事に励みましょう
遵法法律や規則を守り社会の秩序に従いましょう
義勇正しい勇気をもって国のため真心を尽くしましょう

いかがでしょうか。世界を見渡すと、今日もどこかで戦争が起きています。世界には人類の共存共栄を目指さず、特定の組織や団体の利益を守るために動く人間が存在するようです。常に好戦的な国家もあります。日本人の中にも、「義勇」の項目に違和感を抱く方もおられるようですが、現在、過去そして世界を見渡しても、国家の存亡は翻って国民の命に係わる重大関心事です。これを否定するのはどこか間違っていると思います。

一方で、1万年以上続いた縄文時代という史実を有する日本は、長い歴史の中で、人々自然が共存・共栄する文化を育んできました。マヤ、ローマ、エジプトなど、海外には華やかな文明国家がありましたが、そのどれも現代には引き継がれていませんし、自然環境は見事に破壊され砂漠化しています。唯一日本は、縄文時代から豊かな自然環境と文化を継続しています。

それでも現代日本は、1945年の敗戦を境に、道義道徳を大切にするという文化が廃れつつあります。今一度、教育勅語にかかれているような道義道徳が当たり前に共有できる文化を取り戻し、ひいては、縄文時代のように1万年続く平和な国を目指したいものです。

今日もありがとうございました。

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この記事を書いた人

千葉県我孫子市出身/二児の父/人生の経営者として生きる40代パパ/手作り生活研究家/里山料理研究家/halu農法・創命農法実践家/薪割りマスター/薪ストーブ活用アドバイザー/住宅断熱アドバイザー/自然エネルギー活用コンシェルジュ/ブログ「縄文生活」運営/電気工事士/ワークショップ講師/
20歳の時にペンション・シャロムヒュッテの臼井さんとの出会いに衝撃を受け、何でも作ることのできる人になることを意識するようになる。3回の転職と日常生活での実践を経て、電気・建築・木工・溶接・配管、金属加工・陶芸・農・野草採取・料理・ワークショップ講師など、生活全般を自給自足できる技能を習得。想像し、アイデアを形にすることが得意。
コロナ禍と友人の死をきっかけに、「人生を主体的にデザインする生き方」、「そこそこの人生から最高の人生へ変化する」ことを強く意識するようになる。
現在の目標はセルフビルドで自宅を建築すること。理想は、誰もが自らの能力を活かし、家族や仲間と共に愉しく暮らせるコミュニティーで生活すること。縄文時代の英知に現代のテクノロジーを融合させたライフスタイルを日本の文化にすることを目指す。

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