山納銀之輔さんと会って学んだこと(生き様編)

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2022年11月に三納銀之輔さん(以下、銀さん)の著書、「天を味方につける生き方」を読み、どうしても銀さんに会ってお話がしたいと思い、2023年1月に会ってきました。それ以来、銀さんの活動拠点である石垣島を3回訪ねています。そして、私と同じように銀さんの生き様に触れて行動した人達と、深い友情で結ばれました。

今日の記事では、銀さんと過ごすなかで学んだことを書いていきます。書き出したら止まらなくなってしまったので、何回かに分けて書いていきますね。

銀さんはエコビレッジビルダーとして国内外で引っ張り凧。「愛と勇気のLOBLAVE]というヒーローグループを作り、歌手活動もしており、多方面にわたって活躍されています。その一方で、多くの人に「最高の人生」を歩んでほしいと願い、本の出版や講演活動も行っています。

それでは早速、銀さんとの会話をリアルに再現していきましょう!

エンライト

どうしたら、自分自身が人生の経営者となって生きていくことができますか?去年、エンライトは現職を退職しようとしましたが、収入が途絶えることが恐怖で、退職宣言を撤回しました。

銀さん

自分の意思で物事を選択することの繰り返しが、人生の経営者になる上で必要不可欠だ。日本では、自分の意思で物事を選択できているようで、できていない。いや、本当はできるのに、していないと言った方が正しいかもしれない。なぜならば、職業選択の自由がある日本なら、いつでも仕事を変える事ができるからだ。けれども、やりたくもない仕事を続けているサラリーマンや経営者は沢山いる。では、なぜ人は仕事や環境を変えることを躊躇するのか。それは、普通の日本人なら、お金を得る手段が一時的にでも途絶える事で生活が立ち行かなくなると思っているからなんだ。

エンライト

まさにその経験をしている最中です。どうしたら、銀さんのように人生の経営者として生きていけるようになりますか?

銀さん

その質問に答える前に、そもそも日本では、お金が無くても死ぬことは無いということを知っておいてほしいと思う。その証拠に、日本では道端で野垂れ死にしている人を見る事はない。外国をたくさん回ってきたが、道端で普通に人が死んでいる国もある。それに俺は1年半の間、九州の海の近くの山で狩猟採取生活をした。食えなかった日は一日もない。むしろ、毎日取れたての美味しいものを食べていて幸せだった。

銀さん

日本人は、日本に生まれただけで物凄くラッキーだという事を知らない。なぜならば、自然環境が豊かで365日食べ物に困る事はない。日本には職業選択の自由もあるし、職業の種類もとても多い。それなのに、幸せそうな顔をしている人が本当に少ない。俺は金の無い国や貧困地域と言われるところにも行ってきたが、そこに暮らす子供達は日本の子供よりも幸せそうに暮らしていた。

エンライト

日本に暮らしていると当たり前に感じることが、外国ではそうではないのですね。

銀さん

20代の頃にイタリアの一般家庭で暮らした経験があるけど、夫婦は愛し合い、毎日幸せそうに暮らしていた。ある日、旦那が奥さんに花を買って帰ってきた。その様子を見た俺は、てっきり今日が奥さんの誕生日だと思って話をしたんだ。そしたら旦那は、「帰り道に花屋の花が綺麗だったから奥さんに買ってきた。」といっていた。日本じゃありないことで驚いた。何が驚いたかって、そんなに心の余裕がある暮らしができているということ。

エンライト

確かに、通勤電車の中は殺気立っているし、職場の人たちも、イタリアの夫婦のように余裕のある暮らしをしているとは思えないよなぁ

銀さん

夫婦は石造りの小奇麗な住宅で優雅に暮らしていた。その様子をみた俺は「この夫婦はお金持ちなんだろうな。」と思って、ある時旦那に給料はいくらもらってるんですか?って聞いてみたんだ。そしたら、日本円で15万円程度だった。ビールが一杯700円程度する物価水準から考えても、決して高給取りではなかったのに、何故こんなに豊かな暮らしができるのかと思っていろいろ聞いてみたんだ。そしたら、住んでいる家の築年数が200年以上で、住宅ローンも家賃の支払いも無いという事が分かったんだ。保険の支払いなど、日本人なら当たり前に思っているような支払いも少ない。

エンライト

人生の三代支出「子供・住宅・自動車」これのうち一つだけでもなくなれば、家計にかなり余裕が生まれるもんなぁ。可処分所得が全然違うって訳だ。子供の人数分だけ、家計を圧迫する訳だし、年々、税金や社会保険料が増しているしね。そりゃ〜少子化に繋がるよね。

銀さん

俺は20代の頃は青年実業家の代表として内閣総理大臣と面会するくらい稼いで成功した経営者だったんだ。白金高輪のマンションの最上階に住んで、高級な外車を何台も持っていた。でも、ちっとも幸せじゃなかった。毎晩、ベッドに入ると「あー疲れた」と言っていた。そして、気付いたんだ。この暮らしの先に幸せはないということに。だから俺は、経営していた会社を全部解散して、お金がなくても幸せに暮らしていける村を作ることにしたんだ。10年程かけてようやく理想の村ができたなぁと思った矢先に、東日本大震災で村が高濃度の放射線に汚染されて住めなくなった。鉄腕DASHのダッシュ村と同じだね。ちなみに、鉄腕の番組スタッフが俺のところによく相談に来ていたんだよ。

エンライト

10年間もかけて作った大切なものが奪われてしまうなんて、壮絶すぎる…

銀さん

それで俺はまた1からやり直すことになって、当時は被災して家を失った人もいっぱいいたから、俺の村づくりの経験を活かして、村作りを教えて回ることをしたんだ。そうしているうちに自分の居場所がないことに気づいてね。住所不定だからさ。それで、村づくりもできる自分の居場所を探しながら全国を巡ったんだ。そしたら、宮崎県の海に近い南国にいいところが見つかって、しかもそこの地主さんが「好きに使っていいよ〜」って言ってくれたから、ついに居場所をみつけた!と思って喜んで使わせてもらったんだ。ワークショップなんかもやったりして、1年間で小屋を3棟建てて、村ができたんた。前は10年かかったものが、たった1年間でできた。

銀さん

そしたら、そこの地主のお婆さんや、そこに住み着くようになった親子、カフェをやっていた人など、1年間、一緒にやってきて夢も散々語り合っていた人たちがある時から急に態度を変えきて、工具から道具まで全部奪われて、俺は着の着のまま村を追い出されたんだ。彼らはみんなグルになっていて、俺は利用されていたんだ。それで俺は極度の人間不信に陥って、森の中にこもってホームレス生活を1年半やったんだ。何度も死のうと思った。けれども、ホームレス生活は幸せそのものだった。動物達がいつも近くにいて、毎日美味しいものを食べていた。

エンライト

銀さん、壮絶すぎて何も言えません…

銀さん

俺は今まで生きて来た中で5回は人生のどん底に落ちている。でも今は、どん底の経験が、実は最高の経験だったと言える。人生いいことしか起きねぇようになってんだよ。俺は1年半の森の中のホームレス生活でこれに気付いたんだ。本当はなんでも全自動で上手くいくようになっているんだよ。「俺はこれを全自動の法則」と言っているんだ。だから、仕事を辞めることは最高の人生の入り口に立っただけに過ぎなくて、辞めて新しいことを始めれば、今までとは違った出会いもあるし、壁にもぶつかって一時的には最悪だと思えるようなこともあるかもしれないけど、結果的にはいい方向に進むことは間違いないんだよ。

エンライト

でもなぜ、多くの人はそうは思えていないのでしょうか。エンライトも「全自動の法則」で生きていきたいです!

銀さん

それはね。都会に暮らしていると感覚が麻痺してしまうからなんだよ。森の中の生活では、いつも横を通っていく猪がいたんだけど、奴がある時子供を何匹か連れてやって来たんだ。俺は思った。今まで彼氏を見たこともないのに、子供を連れて歩いてる。どこで出会ったんだ?その前に、お前、メスだったんだ!ってね。動物達は婚活していないし、出会い系アプリも使っていないのに、ちゃんと理想の彼氏に出会って子供も生まれて子孫繁栄を果たしている。仕事もしていないし金も持っていないのに、ちゃんと毎日飯を食えて立派な体になっているし、子供達にも飯を食わせている。俺は気付いたんだ。本当は、自然が、地球が生きていくためのものを全て用意してくれていて、全自動で生きていけるようになっているんだということにね。このことに気づいた俺は、人間界に戻ってそのことをたくさんの日本人に伝えたいと思ったんだ。

エンライト

といいうことは、エンライトも全自動の法則で生きられるようになれば、仕事を辞めても大丈夫だということですね!う〜ん。でもどうやったら全自動になれるんだろう。

銀さんとのやりとり、今日はここまで!続きは次回の記事で書きますね。

次回は、なぜ多くの日本人が全自動の法則を信頼して生きていけないのか?そして、全自動の法則を自分のものにするためにはどうしたら良いのか?ということについて書いていきます。

それでは、次回もお楽しみに!

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エンライトは、似たような価値観を持つ仲間と共に、新しい暮らしの形を作ることを目指しています。それは、日々の暮らしが遊びであり、学びであり、働くことでもある、「遊暮働学」というライフスタイルです。

現代社会はあらゆる分野を細分化し、専門化することで経済的にも技術的にも成長を遂げてきました。しかし、その副作用として人々の分断と孤立を招き、どことなく不安のつきまとう暮らしをしている人が大勢います。

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この記事を書いた人

千葉県我孫子市出身/二児の父/人生の経営者として生きる40代パパ/手作り生活研究家/里山料理研究家/halu農法・創命農法実践家/薪割りマスター/薪ストーブ活用アドバイザー/住宅断熱アドバイザー/自然エネルギー活用コンシェルジュ/ブログ「縄文生活」運営/電気工事士/ワークショップ講師/
20歳の時にペンション・シャロムヒュッテの臼井さんとの出会いに衝撃を受け、何でも作ることのできる人になることを意識するようになる。3回の転職と日常生活での実践を経て、電気・建築・木工・溶接・配管、金属加工・陶芸・農・野草採取・料理・ワークショップ講師など、生活全般を自給自足できる技能を習得。想像し、アイデアを形にすることが得意。
コロナ禍と友人の死をきっかけに、「人生を主体的にデザインする生き方」、「そこそこの人生から最高の人生へ変化する」ことを強く意識するようになる。
現在の目標はセルフビルドで自宅を建築すること。理想は、誰もが自らの能力を活かし、家族や仲間と共に愉しく暮らせるコミュニティーで生活すること。縄文時代の英知に現代のテクノロジーを融合させたライフスタイルを日本の文化にすることを目指す。

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