中空ポリカ板で断熱窓を作る

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我が家は築40年越えのごく一般的な戸建て住宅です。年数相応にいろんなところに不具合が起きています。中でも冬場の寒さはキツく、帰宅直後は外気温と変わらないレベルまで室温が下がります。一番驚いたのは、キッチンの出窓に置いてあったボウルの水が凍っていたことです。この時、私は対策することを決心しました。

(一社)日本建材・住宅設備産業協会 省エネルギー建材普及センターホームページによると、冬場の住宅から熱が流出する割合は、窓が52%、外壁が19%、換気が15%、床が9%、屋根が5%となっています。窓が圧倒的に大きいことが分かりますね。

夏場は逆に、熱が流入することになります。夏場の熱流入についての数字は見当たりませんでしたが、私が推測するに、1番が屋根、2番が窓、3番が換気、4番が壁の順番ではないでしょうか。生活の実感からするとこんな感じです。

記事のタイトルである断熱窓は、冬場の効果が大変に大きいです。さらに夏場でも効果が実感できました。特にここ最近の酷暑には結構な効果があると見込まれます。

窓断熱は、元からある窓の内側に、和室の障子のような内窓を作る事で実現できます。使用した材料は、中空ポリカーボネート板、ガラス板用レール、木材の切れ端の3つです。時間を掛ければもっとステキなものも作る事ができますが、今すぐ寒い現状を改善したいということで、手っ取り早く作れる仕様にしました。そしてこんな感じの窓ができました。

とりあえず作ったポリカ断熱窓

お世辞にも、ステキとは言えないですね。あくまでも実用優先です。
窓にポリカーボネート板を使ったことには理由があります。実は以前、「プラダン」というポリプロピレンで作られた中空かつ安価な緩衝材を断熱窓代わりにしていました。これは紫外線劣化が激しく、使用期間に伴って乳白色になり、しまいにはボロボロと壊れていく代物でした。そこで、これらを解決すべく抜擢されたのが中空ポリカ板という訳です。

プラダンを使った窓
紫外線で乳白色になっている

中空ポリカ板には以下の特徴があります。

・ガラスの200倍、アクリルの30倍の強度があり耐衝撃性に優れる
・中空構造で空気層があるため断熱性に優れる
・ガラスに引けを取らない透明度がある
・耐熱約120°、耐寒約-100°と厳しい環境にも耐える
・カッターナイフで加工できる

良いことずくめに見える一方で、傷が付きやすい、熱でサイズが多少変わる、構造上必ず縞模様入るといった特徴もあります。

中空ポリカーボネート板による窓断熱のまとめ

・冷暖房費の削減効果があり、なにより室内環境が快適になります。
・DIYで手軽に施工できます。
・ガラスの本格的な二重窓に比べてはるかに安いコストで済みます。

冬支度にはまだ早いですが、今から材料を仕入れて作り始めてみてはいかがでしょうか?

きょうもありがとうございました。

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この記事を書いた人

千葉県我孫子市出身/二児の父/人生の経営者として生きる40代パパ/手作り生活研究家/里山料理研究家/halu農法・創命農法実践家/薪割りマスター/薪ストーブ活用アドバイザー/住宅断熱アドバイザー/自然エネルギー活用コンシェルジュ/ブログ「縄文生活」運営/電気工事士/ワークショップ講師/
20歳の時にペンション・シャロムヒュッテの臼井さんとの出会いに衝撃を受け、何でも作ることのできる人になることを意識するようになる。3回の転職と日常生活での実践を経て、電気・建築・木工・溶接・配管、金属加工・陶芸・農・野草採取・料理・ワークショップ講師など、生活全般を自給自足できる技能を習得。想像し、アイデアを形にすることが得意。
コロナ禍と友人の死をきっかけに、「人生を主体的にデザインする生き方」、「そこそこの人生から最高の人生へ変化する」ことを強く意識するようになる。
現在の目標はセルフビルドで自宅を建築すること。理想は、誰もが自らの能力を活かし、家族や仲間と共に愉しく暮らせるコミュニティーで生活すること。縄文時代の英知に現代のテクノロジーを融合させたライフスタイルを日本の文化にすることを目指す。

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