キクイモに見る成長と環境の関係性

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畑一面に繁殖するキクイモ。ここ15年程度でキクイモが食用芋として割とポピュラーになってきたように思います。キクイモは明治以降の外来種で、家畜の餌や救荒食として活用された歴史があります。

現代では血糖値の上昇を穏やかにしたり、血圧の上昇を抑えると言った効果が人気を呼び、市場価値が急上昇した結果、栽培する農家さんも増えてきました。

私が幼少期の頃は、祖父がキクイモを取る様子を見ていたため身近な野草でしたが、当時一般的にはは見向きもされない「野菜」でした。

さて、キクイモ畑を眺めて気付いた事があります。キクイモが密植されている環境下では中央部分の生育が弱く、他の作物との生え際の方が成長が強いです。

中央部分は生育が弱い
生え際は力強く生育している

最終的な成長段階まで確認できてはいないのですが、この現象は面白いなと思います。キクイモは別名、「五升芋」と呼ばれ、一度植えると5倍になるとも言われています。

推測するに、畑中央部分のキクイモは増えすぎたために成長にブレーキがかかり、生え際は周辺へと繁殖域を拡大するために旺盛な成長を見せていると思われます。

土中の微生物との共生関係や、周辺植物が根から出す成分の影響も大きいと思います。

我々人間も同じかもしれません。置かれた環境により、成長度合いは変化します。ただし、人間という「品種」は、変わる事はありません。

植物は自らの意志で移動する手段を持ちませんが、人間は移動する生き物です。自らの意志でより成長に適した環境に移動し続ける事が、人間に与えられた利点なのだろうと、キクイモ畑は教えてくれました。

これからも変化を楽しみながら、成長を続けていきます。

今日もありがとうございました。

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この記事を書いた人

千葉県我孫子市出身/二児の父/人生の経営者として生きる40代パパ/手作り生活研究家/里山料理研究家/halu農法・創命農法実践家/薪割りマスター/薪ストーブ活用アドバイザー/住宅断熱アドバイザー/自然エネルギー活用コンシェルジュ/ブログ「縄文生活」運営/電気工事士/ワークショップ講師/
20歳の時にペンション・シャロムヒュッテの臼井さんとの出会いに衝撃を受け、何でも作ることのできる人になることを意識するようになる。3回の転職と日常生活での実践を経て、電気・建築・木工・溶接・配管、金属加工・陶芸・農・野草採取・料理・ワークショップ講師など、生活全般を自給自足できる技能を習得。想像し、アイデアを形にすることが得意。
コロナ禍と友人の死をきっかけに、「人生を主体的にデザインする生き方」、「そこそこの人生から最高の人生へ変化する」ことを強く意識するようになる。
現在の目標はセルフビルドで自宅を建築すること。理想は、誰もが自らの能力を活かし、家族や仲間と共に愉しく暮らせるコミュニティーで生活すること。縄文時代の英知に現代のテクノロジーを融合させたライフスタイルを日本の文化にすることを目指す。

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