私にはセルフビルドの住宅を建てる目標があります。きっかけは、20年ほど前に長野県安曇野にあるシャロムヒュッテというペンションに行ったこと。そのペンションの建物はすべてセルフビルドでできている。当時の私はパーマカルチャーに興味関心があり、それを実践して生活しているシャロムヒュッテのオーナー臼井さんの生き方にとても惹かれました。それ以来、私は臼井さんの様に何でも自分で作れる人を目指しました。その、作れるようになるものの1つが建物です。
さて、我が家には住宅関係の蔵書がそれなりにあります。住宅関係とは言っても、ちょっと変わったものが多いかも。今日は、その中かから1つご紹介します。
「地球生活記」です。この本は、多くの日本人が持つ住宅という概念からすると、到底、住宅とは思えないような住宅の数々に圧倒されます。この本はネットで見つけ、直感的に購入しました。本を開いたら最後。食い入るように見入ってしまいます。
掲載された住宅は私の目にはとても魅力的に映りました。あぁ。豊かなくらしだなぁと。住宅は本来、家族や仲間と協力して作っていくものなのだなと、改めて思いました。一方、資本主義の経済圏で暮らす多くの人々は他人が仕事として作った住宅をお金で買う事が当たり前ですよね。
でも、世界には住宅をお金で買わない人々が結構いるようです。自給自足的な暮らしをしている民族に多いようです。でも、彼らの写真を見る限り、その暮らしぶりが貧しいとは感じません。むしろ、35年の住宅ローンの返済の為にせっせと働く方が貧しく縛られているように感じます。
東京などの都市圏に建つ住宅は、狭いうえに値も張ります。ところが、少し田舎の方に行けば、古い住宅付きの土地が格安で販売されています。仕事をする場所や、教育の受けさせる場所の縛りをクリアできれば、無理な住宅ローンを組む必要もなかもしれません。
自分でリフォームする能力と時間があれば、選択肢はかなり広がるはずです。
このように考えると、まったく家を買うという発想が湧いてこないのです。そして、地球生活記の表紙を見るたびに、自分や仲間と共に、土・藁・木を使った住宅を建ててみたい!と思うのです。
そう、縄文時代の人々も、住宅は集落の人たちで協力して作っていました。近い将来私は、古の住宅づくりの魅力に現在の技術を融合させて、どこか素敵な場所に住宅を建築していることでしょう。
今日もありがとうございました。