私は20年前、「自分の仕事をつくる・西村佳哲さん著」という本に出会った。この本は、仕事とは、はたらくこととは、という言語化できていなかった私の疑問に答えてくれる素晴らしい本だった。もう何年も開いていなかったが、ふと思い出して開いてみると、初めて手にした時の感覚がよみがえると共に、新しい発見もあった。
この本に書かれている働き方の事例は、どれもサラリーマンではない。自分でなにがしかの「仕事」に取り組んでいる。働く事の主導権は常に自分にあり、かといってわがままなのではなく、自分という媒体を通じて世に何らかの価値を提供している。その価値の源泉は、自分の心や感性から湧いてくるもので、仕事や生活を通じて見つけたり、試してみたりしている。
人生は常に旅の途中。より良い世界を思い描き、それの実現に向けて少しでも歩みを進めていく。この繰り返し。久しぶりに開いた本をサラリと眺めて、そんなことを思った。
そしてもう一冊。藤村靖之さんの書いた「月3万円ビジネス100の事例」。今はこの本をゆっくりとしたペースで読んでいる。11年前に藤村さんの主催する非電化工房に通った。その時に一緒に通っていた仲間が行っている月3万円ビジネスも、100の事例のいくつかに上がっている。
その仲間は、私と同じ時間を共有して勉強もしたのだが、その後の歩む道は大きく異なった。房総で商店を開きつつ、月3万円ビジネスを実践する生活をしている。一方の私は従前の仕事を継続しているが、非電化工房にあった薪ストーブの愉しみを自宅に持ち込んだ。
今この本を読み、やはり自分で仕事をつくっていきたいと思った。やり方は無限にある。今まであまり使ってこなかった頭の一部に刺激を与えて、いろいろな方法を考えて実践してみるつもりだ。知識を得ただけでは、それでそれなりに満足してしまう。実践に移して自分でやってみて、初めて役に立つアウトプットができるようになるのだと思う。
月3万円ビジネスは、皆がハッピーに愉しく稼げるきっかけを知るにはとても良い本だ。学びはこれからもつづく。
今日もありがとうございました。