千葉県は落花生の生産に適した土地
畑には落花生を植えていますが、冬野菜の苗を定植するための場所が足りなかったため、試し堀りも兼ねて8株分を掘り起こしてみました。
千葉県の落花生の生産量は日本一で、国内生産量の約8割を占めています。ちなみに2位はお隣の茨城県。両県合わせて国内生産量の90%以上を賄っている計算で、圧倒的です。つまり、私の住む千葉県は落花生の生産に適した土地であるという事が推測できます。
このようにデータもあり、私の畑でも落花生を作ってみたいと思いました。植え付け時期は6月で、収穫は10月くらいを見込んでいました。試し彫りの結果、期待どおりに実が付いていましたが、やはりもう少し畑で成長を待ってからの収穫の方が実の肥大が見込めそうな状況でした。
動物による食害も
しかし、一つ問題が。何らかの動物が落花生を掘り起こして食害しているのです。畝には食べ散らかした落花生の殻が散乱しています。株の間に分け入って、ちょうど食べ頃サイズに育ったものだけを狙っている様子。なんとも賢い動物です。畑仲間の話によると、食害の主はどうやらカラスのようです。落花生は油分と栄養分が豊富ですから、動物にとってはごちそうなのかもしれません。
「この辺りでは本来の量の半分程度は動物に食害されるつもりで育てた方が気が楽ですよ」、と畑仲間が教えてくれました。あまりにも食害が多い場合はネットを掛ける対策をしても良いかもしれませんが、手間はかかりますね。私は専業農家ではないのでそこそこ収穫できれば良く、少しくらい動物にお裾分けしても良いと考えれば、それはそれでよいのかもしれません。
落花生の収穫と調理の仕方
さて、収穫した落花生は、畑ですぐに株から実を分離させます。持ち帰ってから殻ごと水洗いをして、ネットに広げて一週間程度乾燥させます。すると殻の水分が飛ばされ、殻を手に持って振ってみると中身のピーナッツがカラカラと音を立てるようになります。また、乾燥時間の経過とともに未熟な落花生はしぼんでいくため、食に適さない落花生の選別も簡単です。
こうして乾燥が完了した落花生はそのまま袋に入れて保存する事ができます。私は冬の薪ストーブの時期を待ってから、薪ストーブの天板にル・クルーゼなどのホウロウ鍋を載せて、その中でじっくり焙煎して食べるのが好きです。
また、収穫したての生落花生をそのまま塩ゆでにしても美味しいです。生落花生はなかなか手に入りにくいものなので。塩ゆでは贅沢な調理法ですね。他にも、自家製ピーナッツバターを作るという手もあります。塩ゆでした落花生か、焙煎したら㏍生をミキサーにかけるだけで、最高に香りのよいピーナッツバターが出来上がります。
忘れてはいけないのは、来年用の種を残しておくという事。種は殻から取り出した状態で保存します。その方が、虫食いや腐敗にいち早く気付けるのでお勧めです。こうしておけば、来年も美味しいピーナッツを楽しむことができます。「一粒万倍」と言いますが、まさにそのとおりで、一粒の落花生からたくさんの収穫を得ることができるのは、本当に有難いことだと実感できます。
落花生を収穫した後は畝をならしてマルチを敷き、白菜の苗の定植と大根の種まき。まだ夏野菜のトマトとナスがそれなりに実をつけていますが、そろそろ片を付けて冬野菜に移行しようと思います。残りの落花生は、10月に入ってから収穫しようと思います。
今日もありがとうございました。