久しぶりに自宅近くを野草採取パトロール。すると、この辺りでは見かけることのない野草を発見しました。それは「エビスグサ」という植物。エビスグサは江戸時代に漢方薬として輸入された植物で、熱帯アジア各地および日本でも広く栽培されるアメリカ原産のマメ科の一年草。
このエビスグサ、なんと、種子がハブチャの原料として使われるそうです。ちょっと古いけど、十六茶のCMソングの一節「ドクダミ・ハブチャ・プーアール~壮健茶!」を思わず口ずさんでしまいました。ちょうど種子をたわわに実らせた状態の物を発見したので、種子が茶色く変色してきたら、お茶にしてみようと思います。
そして漢方の世界では、決明子(ケツメイシ)という生薬名で親しまれているのだそう。効能はこんな感じです。
種子を炒ったものを「はぶ茶」といい,緩下(緩やかな下剤作用),強壮,目を明らかにする作用があり,便秘,腹部膨満感,高血圧,夜盲症,目のかすみ,目の充血や痛み,視力障害などに用いる.その他高血圧,動脈硬化症,酒の飲みすぎなどにも用いる.地上部を用いることもある.ちなみに,本来のはぶ茶の材料は同属のハブソウ(Senna occidentalis (L.) Link)である.
熊本大学薬学部薬草園植物データベースから引用
身近なところに生えている雑草。知れば知る程、面白いものです。
今日もありがとうございました。